こんにちは。「RPG Developer」作者でおなじみのSATです。
最近はKawaz学生部との交流や、部員のスキル養成に注力しています。
そんな中、今年のお盆にKawazさんによるゲームジャムのイベントに参加させて頂きました。
ゆくゆくは部内でもそういったイベントを開催し、
ひいてはKawazさんのイベントにも我が部の部員が参加できるようになればと思い、
その先駆けとして私が参加することにした、というような経緯ですね。
目次
「ゲームジャム」とは何か?
- ゲームクリエイターが集まって短時間でゲームを制作するイベント
- 決められたテーマに基づき、期間内で完成させなければならない
- 事前準備はなく、当日にチームが決定し、企画から始める
ダイジェスト
今回は3日間という期間で、テーマは「Distance」でした。
企画立案から完成までの過程を一通り体験でき、
反省点などがたくさん洗い出されるためスキルやノウハウが一気に蓄積されるという利点があります。
初日はメンバーの自己紹介に始まり、
テーマから連想されるキーワードを羅列する作業、
そこから思いついたゲームの草案を考えるのがメインとなりました。
皆さん思い思いのアイデアがあって、どれも形にしてみたい!と思うものばかりでしたが、
結果はなんと私の案が採用されることになりました!
どんな案だったのか、それは後ほど。
どんなゲームを作るかが決まると、すぐに役割分担、開発環境の構築に入ります。
私は一応プログラムを書きたくて参加したわけですが、実を言うと複数人で開発をしたことが一度もありませんでした。
まず先にバージョン管理システムと呼ばれるGitHubの導入をすることになりましたが、初見にとってはいかんせん仕組みが複雑すぎる…!!
何の警戒もなくGoogleドライブ内にプロジェクトをPullした結果、Googleドライブが全画面にびっしり書かれた壮大なエラーメッセージを吐いて落ちるという惨劇に。。。
そうして数時間GitHubと格闘しながらUnityでの開発が始まりました。
私が担当した部分はUI部分の配置やその挙動でした。
今までずっと一人で開発してきたため、ついついあれこれと他の部分にも手を付けようとしてしまうのですが、
そんなことをやってしまうと後でMargeするときに悲惨な競合を作ってしまいます。
ちょっとでもお力になればと思う気持ちを、自分の担当部分に向けて3日間。
最後は会場でお寿司を食べたりお酒を飲んだりしながら、制作物の体験会が行われました。
中には一人だけでゲームを作って仕舞われた方もいらっしゃいましたが、
作者より圧倒的な高得点を出されてしまい悔しさを隠せなかったようです笑
反省点・分かったことなど
役割分担の大切さ
サウンドやグラフィックはどのようなものが必要かを予めはっきりと決めておき、
途中で変更があったらなるべく早めに伝える必要があった。
分担しても微妙に領域が被ったり接続したり部分がある
接続の仕方(今回はスコア変数の操作や取得部分など)は予め担当同士で仕様を決めておくと問題が起きずに済んだ。
チーム制作の難しさ
GitHubは難しいけど便利。他の人のソースに手を出さない。
メイン画面は全員が同じファイルを編集することになるため、競合は避けられない。
コーディングスタイルの違い
自分のコードがいかに読みづらいかが、他の人に見てもらうことでよく思い知らされた。
積極的に調べたり確認する姿勢
「右も左も分からない状況」になると、何を聞いていいのかも分からずトンチンカンな質問をやってしまいかねないので、ある程度調べることが絶対に必要だった。
ゲーム性
プレイヤーのゲーム内における目的が必要。
プレイするごとに、あるいはプレイする人によって異なる結果が必要。
操作性・レスポンス
タイトル画面やリザルト画面など、画面に動きがないシーンはフリーズしたのか?と不安になってしまう。
ここで、背景をアニメーションさせたり、文字を点滅させたりするなどの演出が導入できる。
その後…
残念ながら期間内ではリリースまでには至りませんでしたが、
その後の地道なブラッシュアップによって、月末に無事リリースされました。
創作活動部と私の名前がクレジットされているのが嬉しいですね。
私自身は現時点でKawazの正式メンバーではないため、協力という形になっています。
我が部では現在、DXライブラリでの開発やUnityの技術研究、作曲講座などがちょくちょく行われています。
いずれは他の部員たちもKawazさんのイベントやプロジェクトに参加できるようになれば幸いです。